フィギュアスケートを1年やってみて思う「スケート初心者の人が上手くなるためのコツ」

2019年6月にフィギュアスケートをはじめました。サムサラです。

経験1年の大人スケーターの中ではわりと滑れる方だという自覚があります。

子どもの頃にレジャーで年1〜2回滑った経験があるので「まったく滑ったことがない」という人よりはアドバンテージはありますが、それでも初めてのレッスンのときはよちよち歩きのひよっこでした。だって30年くらいブランクがあるんだもの。

初めてのレッスンの記事はこちら。
大人のフィギュアスケート、初めてのレッスン。

そのよちよち歩きの状態からどんなふうにレッスンを受けてどういう練習をしてきたのかは「成長記録」を見てもらうとして。

1ヶ月ごとの成長記録の記事の一覧はこちら

スケートは練習すれば誰でも上手に滑れるようになります。やっぱ「スケート上手くなりたい!」って思いますし、できれば「早く上手くなりたい!」って思う人も多いと思うんですよ。

で、たかが経験1年ですが、40代の大人になってからフィギュアスケートを始めた私だからこそわかる「最初の1年」の上手な練習の仕方とか、1年経験した私が思う「上手になるコツ」みたいなものを書いていこうと思います。

練習時間を確保すべし

もうあたりまえなことなんですが、意外に苦労される方も多いと思うのであえて書きます。よーーーーーく考えて、うまいこと調整して、練習時間を確保しましょう。

大人なのでお仕事がある人も多いと思います。平日昼間に滑ることは無理です〜って人も多いでしょう。ご家族同居の方は家族イベントや家族の都合でしか動けないときもあるでしょうし、ご家族同居じゃなくてもスケート以外の趣味やお稽古との兼ね合いもあるでしょう。

「なかなか練習の時間が作れなくて〜」と言っているうちは時間なんて作れません。できるかできないかじゃないんです。やるんです(真顔

一番良いのは、「この曜日のこの時間はスケートの時間」と決めてしまうことかなと思います。週1回のレッスンがあるなら、その日は早く行って2時間練習するとか、それだけでもかなり違うと思います。レッスンのあとや次の日に、レッスンの復習として2時間滑るとかでもいいと思います。もちろん1時間でもOKです。

スケートって、回数多く滑ったほうが上達すると思います。特に最初のうちは。

最初って自分の成長が感じやすい時期でもあるので、滑れば滑るほど「滑れるようになってきた!」っていう実感も得られるし楽しいです。楽しければ練習もはかどります。なにより「氷を滑る」という感覚に慣れることが大切だと思うので、とにかく回数稼げるように、うまく調整して練習時間を確保しましょう。

イメトレは鏡を見ながら実際に動いてみる

たぶん、大人スケーターならみんなYouTubeでレッスン動画を探して研究し始めます。私もそうでした。

いろんな人が動画をアップしていますので、それを見ながら陸でイメトレしてみるのもおすすめです。

動画を見ながら、実際に自分の身体も動かしてみるんです。見るだけよりも段違いに身体で理解できるし、次にリンクに行ったときに思い出しやすいです。

このときに気をつけたいのが姿勢。全身がうつる鏡の前でやりましょう。

背筋が曲がっていないか、前傾になっていないか、足の向き、脚の向き、膝や足首の曲がり具合、それらを全部鏡でチェックしましょう。

スケートは正しい姿勢で滑ることがすごく大切。背中が曲がっていれば重心がズレてしまうし、前傾になっていたり足元を覗き込んでいると重心が前に行ってしまうので上手に滑れません。

だから、鏡でチェックして、動画の中の先生たちのように美しい姿勢になっているかを確認します。

姿勢に気をつける

姿勢にとにかく気をつけましょう。

特に、最初の頃は怖くて足元を見たり前傾になったりしがちです。けど、足元を見たり前傾になることで重心が前に傾いてしまうので、上手に滑れません。美しい姿勢で滑ることにも気をつけてみましょう。

片足滑走の練習をし始めるころには、この「姿勢」の影響が大きく出始めます。同時期に始めた大人スケーターの方がたくさんいるんですが、背筋がまっすぐ伸びている人のほうが、片足になってもバランス良く滑れるようになっているなあという印象です。

もし、転ぶのが怖くて・・ということであれば、ヘルメットを借りたりプロテクターをつけて練習しましょう。転ぶのが怖くて身体が縮こまってしまうくらいなら、プロテクターで身体を守ったほうが良いです。本当に転んでしまったときのダメージも避けられますし、なにより「プロテクターがあるから大丈夫」という安心感も、成長のために役立ってくれます。

足元を見ない

これ、すごく大切です。

足元を見てはいけないのです。それだけで姿勢が崩れ、バランスが崩れ、上手に滑れなくなります。

もちろん見ることもありますが、ずっとは見ません。見るときは、背筋を伸ばして首だけを曲げて足元を見ます。覗き込むように前かがみになって足元を見ている人は、いますぐやめましょう。

「自分の足元がどんな状態になっているのか、目で見ないとわからないじゃん?」って思うかもしれません。見なくても身体の感覚でわかるようになったほうが、上達は早いです。

自分の身体がどういう状態になっているのかを視覚で知るのではなく、自分の身体の感覚で「いまこういう状態だな」って感じられるようにするのです。

これは、それまでのスポーツ経験などによって、人それぞれ感じられるレベルが異なると思います。私は声楽を10年近くやっているので、いま自分の身体がどうなっているのかを身体の感覚で知るスキルは高いほうだと思います。

でもこのスキルって、声楽のレッスンや練習で身につけられたスキルでもあります。だれでも練習すれば身につけられるスキルです。なので、スケートの練習を通じて、その感覚を磨いていきましょう。

最初は時々足元を見て視覚で確認してOKです。自分の感覚と実際の状態との乖離がある場合はそれを自覚したほうが良いので。「ああ、身体の感覚と実際の状態はぜんぜん違うんだな」というときもあると思います。それはそれでOKです。だんだん精度がよくなってくると思うので、地味にスキルアップしていきましょう!

個人レッスンはすごくおすすめ

スケート教室に通い始めてすぐのうちは「個人レッスンなんてまだ早い」なんて思うかもしれません。

違うんです、最初の最初から受けるのが大切なんです。

もし可能なら、個人レッスンを早いうちから受け始めたほうが良いです。というのも、スケート教室で習うことがどうしてもできなくて行き詰まってから個人レッスンを受けると、そのときにはもう変なクセが付いてしまっていることが多いんです。

そうなると、そのクセを修正するところから始める必要があります。一度ついてしまったクセを直すってけっこうたいへん。だったら、クセが付く前に最初から個人レッスンを受けたほうがスムーズにスキルアップしていくことができます。

「どうしても片足で3秒以上滑れない」とか、「どうしても左足が上手く行かない」とか、そういう悩みが出てくると思います。特に片足滑走はスケートを始めた人の最初の壁なんじゃないかなって思っていて。ここで心が折れそうになる人も多いです。

そんなときに先生から「こうするといいですよ」って自分だけのためのアドバイスがもらえるのって本当に重要です。ひとりで悩みながらやみくもに練習を続けるより、ずっと早く壁を乗り越えられるはずです。

スケートを始めたばかりだからこそ、自分だけを見てもらって、自分のためのアドバイスをしてもらってください。

インサイド・アウトサイドを意識する

ある程度安定してひょうたんや両足スネークが滑れるようになってきたら、インサイドエッジ、アウトサイドエッジを意識して滑る練習をします。

なにで練習するかっていうと、両足スネーク。

両足スネークって最初に習うから簡単なのかと思いきや、すごく深いです。上手な人とまだまだ習いたての人との差は歴然。習いたての人はまだエッジをうまく使えないので、足は開いていて、カーブの外側のインサイドエッジで押して滑っているような感じになっていると思います。

アウトサイドエッジで滑るのって怖いです。最初めっちゃ怖いです。でも、アウトサイドエッジが使えないとスケートは上手くなりません。なので、アウトサイドエッジをうまく使えるように練習する必要があります。

その練習を、両足スネークでやりましょう。

基礎をしっかり

なにを目指しているのかにもよるのですが、大人の大会に出たい、自分のプログラムを滑りたいと考えている人は、とにかく基礎を大切にしたほうがいいです。

ストロークだったら、しっかり踏み込んでから体重移動して滑り出しているか、フリーレッグはしっかり伸びているか、上半身が前傾していないかなど、細かく細かく自分でチェックしながら、丁寧に滑る。これを毎回必ずやるようにします。

スケートって、いきなりすごく上手になるなんてことありません。毎回の練習の積み重ねが成長に繋がります。そして、ちゃんと練習していれば必ず上手になれるスポーツでもあります。だから、基礎をしっかり、丁寧にやっていきます。

新しいことにどんどんチャレンジすることも良いことですが、基礎の土台もできていないうちに新しいことに挑戦しても、なかなかできるようになりません。まだバックの片足滑走ができない人がスリーターンの練習をしても、ターンのあとのバックの片足滑走ができないからスリーターンはうまくいきません。

ほんとうに地味で楽しくないかもしれないですが、片足で安定して滑れるようになるまで何度も試行錯誤したり、毎回必ずひょうたん、両足スネーク、片足スネーク、クロスロール・・・とひととおり滑ってスキルを磨いていくことが大切だと思います。

私、半年くらいずっとインサイド・アウトサイドの「良い場所」に乗る練習を延々と続けてきました。その間、あまり新しいことに挑戦することもなく、ちょっと退屈な感じもありました。

でも、半年基礎練習を続けてからスリーターンやモホークなど新しいことを始めたとき、自分でもびっくりするくらいにスムーズに習得できるようになっていました。たぶん、基礎をしっかり固めていなかったらこんなにも早く形にはならなかったと思います。

体幹を鍛える

スケートを始めるとよく聞く「体幹」

「体幹ってなに?」って私も思ってたんですけど、いまいちピンと来ない人、けっこう多いんじゃないかなって思います。腹筋?背筋?みたいな。

「体幹を鍛える」と書いたんですが、まずは「片足で立つ」という練習を家でやるくらいで大丈夫です。

片足滑走がなかなかうまくいかなくて「なんでなのかな」って考えてるとき、ふと思いついて家で片足で立って膝を曲げて伸ばして〜をやってみたんです。スケート教室で片足滑走を滑るときのような感じで。

そしたらなんと、陸ですらグラグラしてまともに立っていられないことが発覚。そりゃ氷の上で上手くいくわけないわ〜、と納得しました。

なので、まずは、陸で片足立ちから。

フリーレッグの親指がスケーティングレッグの足首あたりに来るように添えて、スケーティングレッグの膝を曲げ伸ばし。

両手は両方の腰骨に軽くそえて。前かがみになったりしないように、背筋はすっと上に伸ばして、上から吊られているようなイメージで。

肩に力が入ってガチガチにならないように。肩甲骨を下に下げるイメージで、首をしゅっと長くして。

その状態から膝をゆっくり曲げて、またゆっくり伸ばす。

そういう練習を結構しました。

骨盤が必ず正面を向くように気をつけます。左右どちらかに開いてしまったり、骨盤の高さがどちらかに傾いてしまっていると、スケートで滑ったときにそっちに倒れていきます。なので、鏡の前で練習しましょう。

いつも、リンクに行って氷の上に乗って30分くらい足首がグラグラしておぼつかない感じがあったんですが、この練習をしていくうちに足首もグラつかなくなりました。足首も一緒に鍛えられたのかもしれません。

陸で片足立ち&膝の曲げ伸ばしができるようになったら、ヨガの「木のポーズ」を延々やりました。最初はグラグラしていましたが、そのうちピタっと立っていられるようになりました。

ほかにも「体幹」を鍛えるエクササイズはたくさんあります。四つん這いになって「右手と左足」「左手と右足」を伸ばすエクササイズや、プランクなど。バランスボードやバランスボールを使ったエクササイズもあります。

検索すればいくらでもエクササイズは見つかりますので、面白半分でやってみましょう。

まとめ

以上、大人スケート1年目を終えた私が思う「スケート初心者の人が早く上手になるためのコツ」でした。

なによりも大切なのは「楽しんで続けること」だと思います。

スケートは練習すれば絶対に上手になります。諦めないで、楽しんで上手になりましょう♪

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