フィギュアスケートを始めて約2ヶ月が経ちました。サムサラです。
毎週のクラスレッスンを8回、友人とふたりで受けるグループレッスンを5回、先生とマンツーマンの個人レッスンを1回。自主練は、レッスン前後の時間も含めると19回(19日)。スポーツ経験のない私がいきなりスポーツを始めて疲労骨折でもするとシャレにならないので、練習は1日3時間までって決めています。
クラスレッスンやグループレッスン・個人レッスンだけではうまくなるスピードが上がらないので、先月(2019年6月)スケートレッスンを受け始めた当日から、ずっと自主練をやるようにしています。週末は土日両方とも、祝日があればその日も。朝、目が覚めて「そうだ、会社、休もう」(BGM:My Favorite Thing)となった日は有休をとってオープンの12時から。
めんどくさがりな私が、続いている
私、基本的にものすごく飽きっぽくてめんどくさがりなので、「行くのめんどくさいなー」となりやすい人です。某マッチョ系トレーニングジムなんて1回行って「電車乗って行くのめんどくさい」となったし、歩いて数分のところにある区のスポーツ施設のジムですら「なんかめんどくさい」となって1回しか行きませんでした。
そんな私が続いています。
いや、正確には、いまも「めんどくさい」とは戦っています。私の「めんどくさい」は家を出る直前に起こるのです。出発してしまえば大丈夫。
行ったらものすごく楽しいのです。
まだやれることもそんなに多くなく、こわごわとバックで滑っていた最初の1ヶ月は「まだ1時間も経ってないのか」「早く帰りたいけどどうしよう、せっかく来たんだからもうちょっと練習したほうがいいのかも(お金ももったいないし)」なんて気持ちにもなりました。
が、2ヶ月目からはそれがなくなりました。
1時間があっという間だし、すごく集中できるし、終わったあとにすごくスッキリするのです。
あれ、このすっきり感、なんか知ってるぞ?
そんな気がして考えたら、座禅に似てました。
15分間坐り続けたあとのすっきり感に似てました。
ウォーキングにも似てます。
なにも考えず、ただひたすら歩いたあとの爽快感、すっきり感。
毎日徒歩通勤していた頃感じていた、「ただ歩く」は「ただ坐る」に似てるよな、みたいなのを、スケートの練習にも感じました。
スケートの練習は「いまここ」を意識し続けている
マインドフルネス瞑想で大切なのは「いまここ」に集中すること。
これは座禅でも同じですね。自分の呼吸の数を数えること、イコール、「いまここ」に意識を集中すること。
日々溢れる情報にまみれ、右から左に流れていく大量の情報の洪水の中であれもこれもと考え続けて、目の前のことに集中することや「いまここ」の自分に集中することがなにげに難しい昨今。
スケートの練習は、ものすごく効率的に「いまここ」に集中できる方法だと気付きました。「いま滑ろうとしている自分」「いまなにかをしようとしている自分」に集中するしかないのです。
だって、まだ気を抜くと転びます 笑
スケートの上達のために必要なことって、全部マインドフルネス瞑想だった
スケートの練習をしているとき、意識は自分自身に集中しています。うまく滑ることができないときも、うまく滑ることができているときも、
自分の身体はどうなっているのかな?
足はどうなってるのかな?
体重はどこにかかっているのかな?
体幹は意識できてる?
背中はどうなってる?
腕の位置は?
フリーレッグの位置がおかしい?
余分な力が入ったりしていない?
両肩は並行になってる?
骨盤の位置は?高さは?
なんて感じで、いろんなことを考えます。
いや、考えるというか、自分自身を観察します。
意識が自分自身の内側に向いているわけです。
初心者の頃は自分の足元ばかりを見てしまっている方も多いですが、基本的には「足元は見ないで顔を上げて、正しい姿勢をとって進行方向を見るように」と教わります。
そうすると、外側から視覚を使って自分を観察することはできなくなります。必然的に内側から自分の身体の状態を観察するしかなくなるのです。
五感を駆使し、体重がいまどこに乗っているのか、自分の足の裏がどう感じているのか、足の裏に感じるブレードの位置はどこなのか、自分の腕はどうなってる、背中はどうなってる、みたいなことを、全部「感覚」で知るしかなくなるわけです。
これが、まさに「いまここ」を感じ続けるマインドフルネス瞑想に近いな、と。スケート以外のことや、「いまここ」の自分自身以外のことは考える隙間がなくて、自然と雑念から解放されます。
フィギュアスケートの上達のために必要な「自分自身の観察」が、まんまイコール「マインドフルネス瞑想」なのです。
これに気づいてから、私にとってフィギュアスケートは、スポーツでありリラクゼーションになりました。
ヨガよりもウォーキング、ウォーキングよりもフィギュアスケートのほうが、私には向いているみたい。