【大人のフィギュアスケート】試合や発表会に初めて出る人が読むと役に立つかもしれない記事を書いておきます

2019年6月にフィギュアスケートを始めました、サムサラです。

2023年7月にやっとこさ試合デビューできました。

現在、試合デビューから8ヶ月。国内の試合4回、発表会3回、国際大会に1回出ました。

なんとなくいろいろと自分なりの経験が溜まってきた感じがするので、これから試合に出るよーとか、発表会に出るよーという方のために、ナレッジぽいものを書き留めておこうと思います。

なかなかこの手の情報がなくて私も試行錯誤したので。誰かの役に立てたらいいなと思います。

1.準備編

準備にそこそこ時間がかかるものとか、そういうものを中心に書いていこうと思います。

1−1.音源の準備

国内の大会や発表会は、だいたいCDで準備すればOKかなと思います。

CDは必ず2枚用意。もし本番でCDの調子が悪かったときのためのスペアです。

で、この「スペア」なんですが、私は必ず違うメーカーのCD-Rを使うようにしています。そして、曲かけのときに、両方のCDが問題なくかかることを確認しておきます。

いまもそういうことがあるのかわからないですが、機材とCD-Rの相性問題ってのが昔はあったと思うんですよ。もし本番で機材とCD-Rの相性問題でCDがかからないってなった場合、同じメーカーでスペアのCDを作っていると詰むなあと思って。

それで、2枚のCDは必ずメーカーを変えています。

プログラム音源が同じ場合は、試合ごとに作り直さずに使いまわしてます。出場カテゴリを書くように指示されている場合は、過去の試合の出場カテゴリをペンで塗りつぶして、出場する試合の出場カテゴリを書きます。なので、試合に出るたびにCDの見た目が黒塗りだらけでどんどんブサイクになっていきます 笑

1−2.衣装の準備

プログラムの楽曲が決まって振り付けが終わったら、すぐに衣装の準備をするようにしました。

なるべく早めに用意して、曲かけ練習のときに着て確認をしたいので。

まずは着心地の確認。動きづらいところがないか、スカートやすそ・袖が邪魔にならないか。そして、動画等で見た目も確認。見栄えはどうか、スカートは長すぎないか、キラキラは足りているか 笑

私は、衣装を着て滑っているところを必ず先生にチェックしてもらっています。先生の長年の経験からのアドバイスを貰えるならもらったほうが絶対良いですし。

今のところ衣装についての指摘はないですが、個人的にはこの工程は絶対に必要だと思っています。

1−3.本番を想定した練習

なんの練習かというと、手袋をしないで滑る練習とか、タイツで滑る練習とか、ノースリーブで滑る練習とか。

普段のウエア+手袋で滑っているのと感覚が違いすぎると感じる人もいると思います。

私も、最初ノースリーブの衣装で滑ったときに、ジャンプ前に腕がすーすーしていきなり心細くなってびっくりしました。タイツは大丈夫だったんですけど、ノースリーブは無理でした。

2回はノースリーブ衣装で出たんですが、すぐに長袖衣装を作り直しました。

私は本番はベージュ手袋をする人ですが、一度ベージュ手袋を忘れて素手で滑ることになって。公式練習も直前練習(6分間練習)も素手で滑るようにはしたんだけど、なんかもう心細くて。普段からやってないことをいきなりやろうとするのはちょっと私は無理だなと思いました。

1−4.アップの方法を決めておく

本番当日、氷に乗ってすぐにしっかり身体が動く状態を作れるようにしておきたいので、普段の練習や曲かけ練習の前は本番を想定したアップをするようにしていました。

どうしたら自分の身体がしっかり動くようになるのか、毎回いろんなアップを試して、氷に乗ってすぐに身体が動くかどうかを確認。「これやったらよかった」「これはだめだった」という情報を溜め込んで、トレーナーさんにも相談して、自分なりのアップメニューを作りました。

そのうち、アップのときに「今日はここが動きが悪いからこういう準備も必要だな」とかもなんとなくわかるようになってきました。

これをやっておくと本番当日に良い状態で氷に乗れるってのはもちろんなんですが、「これをやっておけば大丈夫」という安心感にもつながりました。

緊張する人は特に「いつもと同じ」準備をして氷に乗るって、けっこう重要なんじゃないかなと思います。

1−5.直前練習(4分〜6分間練習)の練習をしておく

これは先生から言われてやっていたことなんですが、「6分間練習の練習」をしていました。

氷に乗ってからすぐ、4分間練習。4分後にはプログラムが滑れる身体にする練習。

試合や発表会によって4分だったり5分だったり6分だったりするので、私は一番短い4分を想定して準備しました。

なにをやるのか決めておかないと、4分間をうまく使い切れないなと思いました。特に初めての試合や発表会は、何をやるのか決めておかないとあっという間に4分が終わっちゃう。

これも、普段から氷に乗ってすぐにやっておけば本番当日の安心感につながるんですよね。「いつもと同じように準備したから大丈夫」みたいな。

直前練習後の1番滑走の場合は、最後の1分は呼吸と気持ちを整える時間に充てたいので、実質3分です。そこは注意。

1−6.準備にどのくらい時間がかかるか確認してスケジュールを決めておく

本番当日は直前練習の時間から逆算して準備を始めるんですが、なににどのくらい時間がかかるのか自分でわかっていないと、「時間が足りない!」ってなります。私はなりました。

  • 会場の確認の時間(どっちがジャッジ側?とか、プログラムの軌道の確認とか)
  • ストレッチ、アップ、回転練習等の時間
  • 振りの確認やイメトレの時間
  • 着替えの時間
  • メイク直しの時間
  • 靴を履く時間
  • 靴を履いたあとにトイレに行ったり紐を締め直したりする時間

ほかにも自分の準備に必要な時間を把握しておいて、出番から逆算してどの準備を何時に始めれば良いのか、当日のスケジュールをスマホのメモとかに書き出しておきます。

準備スケジュールは、起床〜準備〜移動〜会場での準備〜本番まで全部書き出しておきます。

とにかく当日は余裕を持って行動したい。なので、あらかじめなににどのくらい時間がかかるのかを確認しておきます。

たまに、巻き進行で出番の時間が早まることもあるので、そのあたりも計算に入れてスケジュールを決めておきましょう。

1−7.メイクの練習

本番当日にいきなりいつもと違う本番メイクをする勇気はないので、お風呂に入る前に本番メイクの練習をしました。

お風呂に入る前ならどんなに失敗しても大丈夫ですし。すぐ落としてお風呂入れますし。思い切ったメイクも試せますし。

ステージに立つ経験をしている人ならわかると思うんですが、メイクは濃いめにしないと顔がのっぺりします。照明がめっちゃ明るい場合は白飛びして、私の平たい顔族の顔がさらに平たい顔になるなと。

とはいえ、どの程度自分の顔を濃くできるのか、どんな本番メイクが自分に合うのかもわからないので、研究&練習。

1−8.会場までの交通手段、時刻表を確認

遠方に出かけるのであれば新幹線や飛行機の予約が必要なので当然交通手段や時刻表は調べていると思うんですが、もし近場だったとしても調べます。

交通遅延で詰むことのないように、少し早めに到着できるように調べて情報を書き出しておきます。

2.1週間前〜前日

1週間前から前日までの準備です。

2−1.持ち物確認

試合や発表会に持っていくものリストを作成しました。毎回アップデートしたので、いまはけっこう良いリストが出来上がっていると思います。

絶対に忘れてはいけないのは

  • スケート靴
  • 衣装
  • CD

これさえあればあとはなんとかなりますw

とはいえ、「アレがない!」となるとメンタルがやられるので、リストを確認しながら、2日前と前日に荷物チェックをします。

2−2.整体やマッサージの施術は前日を避ける

整体やマッサージの次の日に身体のバランスが変わってしまって、翌日氷に乗ってすぐが不安定になることが、私はよくあります。

特になにも感じない人もいるとは思いますが、私はわりと顕著にバランスが変わってしまうことがある人なので、前日の施術は避けています。本番の日が決まったらトレーナーさんに相談して、前日を避けたスケジュールを組みます。

筋膜リリースなどの、自分での身体メンテはいつもどおりやります。それは翌日の身体のバランスに影響ないって自分でわかっているので。

2−3.前日はいろんなお手入れ

顔そり、眉毛のお手入れ、ムダ毛のお手入れ、そして鼻毛のお手入れ。

普段マスク生活なので、鼻毛のお手入れは絶対やります 笑

うっかりぴょこっと出てたらテンション下がるので。

2−4.睡眠をたっぷり

睡眠をたっぷり取るように心がけてます。睡眠不足だとやっぱり身体が動かないんですよねえ。

なので、睡眠はたっぷり。おまじないみたいなものかもしれないけど、でもおまじないもだいじ。

3.当日

当日の動きです。

当日は、準備してきたことをたんたんとやるだけって感じです。私の場合は。

3−1.当日スケジュールに沿って行動

あらかじめ出番の時刻から逆算した当日スケジュールは「1−6」で準備してあるので、それに沿って行動します。

ただし、当日の進行が早くて、出番の時間が早まることがあります。なので、予定どおりの時間で進行しているのか、遅れているのか早まっているのかはチェックしておく必要があります。

3−2.会場チェック

ジャッジ側がどちらなのか、目印になるものがあるか、まず確認します。

そして、リンク全体が見渡せる場所から、自分のスタート位置を確認。そこからプログラムを滑っていく軌道を、フィニッシュポーズのところまで全部確認します。イメトレです。

だいたい私は2回か3回くらい通しで確認します。それで、自分の中でイメージができあがって安心できるので。

3−3.深呼吸だいじ

直前練習の前と本番の前、私はかならず深呼吸をします。

深呼吸は「吐く」が先。吐ききってから吸う。それを数回。

私はスケート関係の本番は緊張しない人ですが、それでも無自覚に身体に力が入っているかもしれないので、深呼吸で解放するって感じです。

「余計な力が抜けて身体が一番いい状態になる」そういうイメージを持って深呼吸して、「よし」と心が整ったことを確認します。

3−4.あとは楽しむだけ

練習でできてないことは本番でもできないです。

相当なミラクルが起これば普段失敗しているエレメンツがいきなりできちゃうことがあるかもしれませんが、たぶんめったにないです。まあ、だからミラクルなんですけど。

なので、私はもう開き直って「楽しむ!」に意識をシフトします。

とにかくこの瞬間を楽しむ!2分間を楽しむ!この2分間は私だけのもの!私が主役!

みんな、私のために集まってくれてありがとー!笑

そんな感じで、とにかく楽しみます。楽しく滑っているのは見ている人にも伝わると思うので。

うまくなくても失敗してもいいから、とにかく私がスケートが好きで、楽しく滑っていることが伝わればいいと思います。

演技のあとに自分で「楽しかったー」って思えたら、もう大勝利だと思います。

さいごに

よくよく考えたら、試合デビューからまだ8ヶ月くらい。

まだ情報はアップデートしていくとは思いますが、いまの私の経験で書けることを書いておきました。

私はこれからもたくさん試合や発表会に出ようと思っています。

だって楽しいし!