大人のフィギュアスケート:初めての貸切練習参加

2019年6月からフィギュアスケートをはじめました、サムサラです。

先輩スケーターから「ある程度滑れるようになったら、先生から貸切練習のお声がけがあると思いますよ」と話を聞いていた私。ある程度ってどの程度?と思いながら、いつか参加したいと思っていた貸切練習、意外に早くその機会がやってきました。

1月に先生からお声がけいただいて、そのときは残念ながら仕事で参加できず。「またやるとき連絡しますので都合が合えばぜひ参加してください」と言われて、「ああ、私も声をかけてもらえるレベルになれたんだろうか」とちょっと感慨深くなりました。

「次の機会」はいつになるんだろうと思っていたら案外早くきました。2月某日、貸切練習デビューです。

お作法がわからない

なにごとにもお作法というか、暗黙の了解的ななにかがあるものだと思うのですが、私は「貸切練習」についてあまりにもなにも知らなすぎる!

とはいえ、同じ先生に教わっている先輩が知り合いにいない!

もうこれはどうしたものかと思っていたら、先生の生徒さんと偶然話す機会があって、「貸切練習に初めて参加するんですけどお作法がわからなくて」と話をしてみました。

「選手もいるから、私たちは後ろの方からついていけばいいのよ〜」という回答。え、選手と同じことやるんですか?(そっち)

とにかく、「貸切練習」の想像ができない。とりあえず、みんなで同じことをやるんだということはわかった。私がたぶん一番レベル低い参加者になるだろうから、たぶん最後尾でついていけばいいはず・・・。

とはいえ、スピンもジャンプもまだ練習したことないから、途中からはきっと私だけ別メニュー。それまでの基礎のスケーティング練習は、できる範囲でとにかく必死でついていけばいいのかなと(開き直り

そんなこんなで当日を迎えました。

とにかく必死、でも楽しい

時間になったらリンクに入って慣らし運転。いつものリンクと違って20人くらいしかいないので、みんなビュンビュン滑る。私もいつもよりハイスピードで滑ってました、いつのまにか。

人が少ないリンク楽しい!

そしてレッスン開始。ロングサイドを使って3列で基礎スケーティング。ですが、ゆっくりグループを作ってくれるみたいで、小さな子と私と、まだよちよち滑っている女性の3人がゆっくりグループへ。

まずはフォアのストロークから。1往復後、「ぜんぜん大丈夫そうですね」と、小さな子と私はゆっくりグループを速攻卒業で、選手やベテラン大人スケーターの列の最後尾へ。

音楽の拍に合わせながらのスケーティング練習は初めてで、なかなか楽しかったです。スリーステップやスネークは拍の取り方を変えながら何度も滑ったり。普段やらないような練習がとても新鮮!

次々と順番が回ってきて滑るので、今までスケートやってきて感じたことない暑さ。でも苦しいとかしんどいとかはなくて、とにかく楽しかったです。ついていくことはなんとかできたけど、スケーティングのクオリティ的に雑になってしまって。それが今の私のレベルなんでしょうねえ。。

ひたすら見学

私がまだ練習すらしたことのない内容になったので列を離脱。無理して怪我したらみんなの練習を止めてしまって迷惑ですし。自主的に離脱。あとで聞いたら先生もこのタイミングで列から離脱させようと思っていたとのこと。私、ナイス判断。

他の大人スケーターさんが列外で自分の練習をしていたので、私もスリーターンやモホークの練習をしようかなと思ったけど、なにもしないでひたすらみんなの練習を見ました。

みんなが同じことをやっているからわかることが沢山あって、先生から出るひとりひとりへのアドバイスを聞きながら練習の様子を見られるのは本当に勉強になりました。自分の練習なんていつでもできるけど、これは今のこのタイミングでしか見ることできない。

途中で先生が『自分の練習していいんですよ?』と声をかけてくれて。私が「すごく勉強になるから見たいんです」と話したら、いろいろと見方のコツを教えてくれました。7級と5級と3級の人のスケーティングはなにが違うのか、なにに気をつけてスケーティング練習しないといけないのか、みたいなね。

この見学の時間はほんとに貴重でした。これが見られただけでも参加した意味はあった!

そして戦線復帰

選手と大人スケーターに分かれてクロスの練習。ここから私も練習に戻りました。円でクロス滑るのはまだあまり練習できていないけど、この人数で贅沢にリンクを使って滑れることってなかなかないので、参加しない理由がない。下手でもなんでもいいから、とにかく滑ろうと。

当然ですが、大人スケーターの中でも私はまだまだ遅い。ので、円の半径を小さくして滑る距離を減らしてねと先生からの指示。最後尾で、今まで出したことないスピードでクロスやりました。私でも意外にスピード出せるもんだな!ってのが正直な感想。

貸切練習だからこそ、今しかやらないことはぜんぶやっておこうって決めていて。出したことないようなスピードであっても、ほんとに身の危険を感じるまではできる範囲で無理しようと決めてました。じゃないと、自分の限界を自分で作ってしまって伸びない気がして。危ないと思ったら止めるつもりだったって先生もあとで言ってたし。放っておいてくれたということは、あのくらいの無理をしても大丈夫と思っていてくれたんだなと。

一度もやったことのないバックのスパイラルもやりました。意外にできました 笑(自分的に)

なにやるのかわからないまま、バッジテスト初級の練習もしました。見様見真似で。「せっかくだからやってみませんか?」って先生に言われて、「やります!」と私即答。チャンスはぜんぶ取りに行くことにしてます。これでうまくできなくても、失うものはなにもないですし。

充実の2時間が終了

そんなこんなで、私のはじめての貸切練習が終わりました。楽しかったです。

楽しかったけど、できないことが沢山あったし、ついていくのに必死でクオリティ度外視になってしまった部分も多かったのが本当に残念。普段、とにかく綺麗にしっかり滑ろうと心がけて練習してきたのに、テンポとスピードについていこうとしたらクオリティ度外視でしか滑れなかった。もうちょっとできると思ってたんだけどな。これが私のスキルレベルなんでしょうねえ。。

練習すらしてなかった(まだその練習をできるレベルではなかった)ものもあるから『できないこと』については一緒に練習できなかったことを納得してるというか、悔しいってことはないのだけど。それでも『一緒にやりたかったなー』という気持ちはあって。

次がいつあるのかはわからないけど、次までに絶対に練習してできるようにしておこうって決めました。

このやる気を得られたのも、貸切練習に参加したおかげかなと。まだレッスンで教えてもらってないから、とやっていなかったことも、どんどんやってみることにします。

後日談

個人レッスンのとき、先生に『楽しかったけど、思ったよりできなくて自分にガッカリした』と伝えたら、「僕は全く逆の感想持ちました」と。

『ある程度ついてこれるだろうけど、どっかでついて来れなくなるだろうなー』と思ってたのが、思ったよりぜんぜんついてこれていたと。

もちろんクオリティ的にはぜんぜんだけど、それはこれから磨いていけば良くて。まずはあれだけついてこれたことがすごいことだと。

「始めて9ヶ月目であれなら上出来ですよ!」このひとことがすごく嬉しかったです。適当におだてたり褒めたりしない先生だから、本心で言ってくれてるのがわかって。

で、その日のレッスンはスリーステップの練習の注意点を教えてもらって、クロスをみっちりと。貸切練習は全くの自己流に近い状態だったから、すぐに直してくれて本当に助かります。先生めっちゃ見てくれてたんだなあ。

まとめ

こんな感じで、私の初めての貸切練習は終わりました。リンクを広々使ってすごいテンポ、すごいスピードで滑るのがとにかく快感でした!

同じことを同じタイミングでやるから、上手な選手を見ながら滑る練習ができるのも贅沢でした。

トップスピードでクロスで滑る選手たち、ほんとに速かった…

今までレッスンで習ったことしか練習してこなかったけど、スリーターンやモホークを入れたスケーティング練習もどんどんやっていくと決めました。プログラム滑るときに絶対使うわけだし。

なんというか、張り合いみたいなのができた気がします。次に参加するときまでに上手くなっていたい、みたいな。

次がいつなのかは全く未定ですが、毎回参加するたびに進化していけるようになりたいなと思ってます!