2019年6月に43歳でフィギュアスケートを始めました、サムサラです。
マイシューズを購入して、『研磨』という言葉を知りました。
滑っているうちにエッジが磨耗して横滑りするようになるとのこと。研磨のタイミングは人それぞれなので、どういう状態になったら研磨するって簡単に定義はできず、あくまでも自分の感覚で研磨のタイミングを図るしかない。
どのくらいのタイミングで出せばいいのか、自分のタイミングを知りたくて記録を取っていたので、記事にまとめます。
1回目(70時間滑走後)
スケート靴を買って70時間滑ったら横滑りし始めました。
その前に、イの字ストップがなかなか止まらなくなってきていて、それがエッジの磨耗だと気付くのに時間がかかりました。
研磨したらリンクにエッジが刺さる。イの字ストップすら怖くてできない状態。
もう少しエッジを落としてもらうこともできるそうなんだけど、ショップに持っていってお願いする時間がなく、とりあえず滑り倒してなんとかすることに。3日くらい滑ったら違和感なくなりました。
このときに、エッジが磨耗した状態に慣れてしまうと研磨後とのギャップに苦労するなーと感じたので、2回目はもう少し早めに研磨に出そうと決めました。
2回目(40時間滑走後)
2回目40時間で研磨に出してみました。まだはやいかもしれないけど、実験的に。ショップスタッフからは『まだ研磨しなくて大丈夫だよ』とは言われなかったので、早すぎるわけでもなさそう。
研磨後、1回目のときのようなギャップはなく、スムーズに滑ることができました。
3回目(60時間滑走後)
60時間くらい滑って、横滑りしまくるように。もっと早く研磨行きたかったのにタイミングを逃してしまってなかなか研磨に出せず。
とうとう何をやっても横滑りして上手くいかないので、焦ってショップへ。フィギュアのブレードを研磨できるスタッフさんが長期不在で、その場にいたスタッフさんに研磨してもらいました。
研磨直後から、なんか不自然な引っかかり。普通にフラットで直進するだけで氷に引っかかりまくる。10時間もしないうちに横滑りするようになるし、これは私にとって合ってない状態なのでは?と直感。研磨する人を選ぶのって大切なんだってことをこのときに実感。
この頃に個人レッスンの先生からおすすめのショップのスタッフさんを教えてもらったので、早めに研磨持っていくことにしました。
4回目(20時間くらい?)
年末年始に滑りまくる予定だったので、年末年始に横滑りしないように本当は12月に入ってから研磨したいなと思っていました。でも、前回の研磨後のエッジの状態がどうにも私に合わない。
これは無理だなと諦めて、早めに研磨に出しました。個人レッスンのときに先生から紹介してもらったショップのスタッフさん。日曜日の午前中にご指名で研磨をお願いしたら2時間待ちw
ゆっくりカフェでもちもちとごはん食べながら読書してたら1時間で研磨完了の連絡。
もうね、全然違う。
氷に乗った瞬間からぜんぜん違う。見た目にも全然違う。職人すごい…
もう、これからずっとこの方にお願いしようと決めました。研磨がこんなにも滑り心地に影響あるとは。
5回目(60時間滑走後)
年末年始のひとりスケート合宿前に研磨に出せず、そのまま帰省。
帰省する前からもう既に横滑りの兆候はあって。前回の研磨から45時間過ぎたくらいからイの字ストップのかかりが悪くなってきました。
ひとり年末年始合宿の3日目くらいからクロスロールで横滑りしたり、片足スネークで横滑りしたり。もうこれはぜったい研磨に出さないといけないなと。東京戻ってすぐ、研磨出しました。
予想はしていたけど、研磨後にまた滑れなくなりましたw
正確にいうと、止まれなくなりました。ズルズルに横滑りするエッジでイの字ストップしていたから、その感覚で止まろうとするとガッとエッジが氷に刺さったような状態になって転びそうになりました。
ひたすら何周もイの字ストップを練習する私。止まれない恐怖には勝てません。
研磨に出すとき「仕上がりの好みはありますか?」と聞かれ、「まだよくわからないので標準的な感じでお願いします」とお願いしました。今回、研磨の間隔がかなり開いてしまったので、次回40時間くらいで研磨に出して「標準的な感じで」研磨してもらってそれでも止まれないとかだったら、仕上がりをスタッフさんに相談しようと思います。
ちなみに、私の場合、いつも研磨後3回目くらいの練習でエッジの違和感がなくなります。研磨直後はイの字ストップすらできなくて、ひたすら何周もイの字ストップを練習し続け、その日は止まろうとするタイミングで毎回ヒヤヒヤしますが、2回目には恐怖感を覚えることは少なくなり、3回目の練習のときには違和感なく滑れるようになります。参考まで!
6回目(100時間滑走後)
40時間くらいで研磨に出そうと思っていたんですが、ブレードの位置調整を優先していたのでなかなか研磨できず。ブレードの位置調整と研磨を同時にやっちゃうとブレード位置を動かした影響なのか研磨の影響なのかわかんないですし。
週6でリンクに通っていて研磨をお願いするショップがリンクから遠いところだと、なかなか研磨のタイミング調整が難しいなと思いました。しかも私の場合は研磨をお願いするスタッフさんを決めていて、そのスタッフさんは複数店舗あちこち掛け持ちで。
そんなこんなで、なかなかタイミングが合わなくて、横滑りするようになっても研磨に行くことができなくて、気付けば前回の研磨から100時間も経ってました。
この間に滑り方が少し変わって前よりも氷を押せるようになって、前は60時間くらいでズルズルに横滑りしていたのが80時間くらいまではなんとか普通に滑れました。それだけが救い。
今回、「仕上がりはどうします?」と聞かれたときに、「研磨直後に止まれなくて怖いので、いい感じにお願いしたいです」とザックリとオーダー。「研磨のタイミングが早くなっちゃいますけど良いですか?」と確認されたけど、もともと研磨は贅沢にやっていく方針なので問題なし。
研磨後、滑ってみたらなんの違和感もなく。すぐに普通に滑れました。研磨直後のまったく止まれないあの恐怖はない。ただ、氷を噛む感触がだいぶ甘くて、もうちょっと深めの方が好きなのかなあ…という感じがします。
次の研磨までどのくらい持つのかわかりませんが・・様子をみながら次の研磨のタイミングを探っていこうと思います。
7回目(46時間滑走後)
前回の研磨直後、氷を噛む感じが物足りなくて、これは早めに研磨のタイミングが来そうだなって思っていたら30時間くらいで横滑りの兆候が。
左足の膝を痛めててうまくエッジに乗れてなかったり氷を押せていないのが原因とは思うものの、それにしてもタイミング早かった。。
コロナウイルス感染拡大防止策でリンクが限定営業になる中、ショップの営業時間も短縮になっているのでなかなかタイミング合わず。早く研磨したいと思いながら我慢して滑る日が何日か続きました。
仕上がりについてなにも伝えず、スタッフさんの指名だけしてショップにあずけたので、仕上がりはたぶん標準的な感じになっていたのだと思います。研磨直後は恐怖でした 笑
それでも、研磨後2回目の練習のときからはそんなに怖くなくなり、3回目はもうぜんぜん大丈夫。
エッジのかかり具合も今回の方が好みなので、溝の深さはこれがベストなんじゃないかなあという気がします。
過去の記録を見る限り、次は80時間くらいまでに研磨に出せば大丈夫かなと。80時間を超えると横滑りが気になり始めると思うので。
8回目(83時間滑走後)
80時間経過するまでは大丈夫とタカを括っていたのに、60時間をすぎたあたりから嫌な感じになってきました。
なんだかんだタイミングがつかめず、やっとのことで研磨に行けたのが横滑りし出してから3週間くらい経った頃。
この間、ほんとに大変でした…
セミサークルのフォアアウトの滑り出しで思いっきり横滑りして盛大にコケたり、スリーターンが全部横滑りしたり。
上手な人は溝浅めを好むと聞いたことがあって、エッジにちゃんと乗れればまだ研磨しなくても大丈夫なはず!と自分を奮い立たせてきたものの、いざがっつり体重乗せて横滑りしてコケたらケガしかねないなと。
無理はしない方がいいと実感しました。
もう少し計画的に、横滑りする前に研磨出そう…
9回目(66時間滑走後)
前回60時間で横滑りするようになってしまったので「月に1回は研磨に出そう」と決めてたんですが、靴の買い替え直後でブレードの位置調整のタイミングと重なってしまったので、予定より1週間遅い研磨。
案の定、昨日スリーターンで横滑りの兆候が出てきていたので、今日研磨行けてよかったです。
いつものスタッフさん不在だったので、今日は若手スタッフさんがやってくれました。具合良かったです。
仕上がりの好みは相変わらずないので「ふつうなかんじで」とお願いしました。研磨直後の止まれない問題は、T字ストップができるようになったのであんまり問題なく。
私は研磨して4週間くらいしか気持ちよく滑れないんだなってのが、今日の研磨でわかった感じがします。来月もこのくらいの時期に研磨行きます。
10回目(50時間滑走後)
思ったより早く横滑りの兆候が。最近氷が固い感じがするのでその影響かもしれないですが。
なんにせよ、月初はなかなか研磨に行けない可能性があるので、早めに研磨出しました。
11回目(74時間滑走後)
まだ横滑りの兆候もなかったけど研磨。
横滑りしだしてからだとタイミング次第では研磨がだいぶ先になってしまってその間気持ちよく練習できなくなってしまうので、4週間に1回研磨に行く予定を立てることにしました。といいつつ、4週間をちょこっと過ぎてからの研磨ですけど。
何回くらい研磨できるものなのか聞いてみたら「人によってまちまち」とのこと。バックスケーティングでトウが引っかかるようになったらブレードを交換したほうが良いし、選手の場合は新しいブレードのカーブとのギャップが大きいと大変になるから早めに交換することもある、と。
初回研磨も含めて今回で12回目の研磨。「研ぎしろがけっこう減ってきてるな〜」と思いながら研磨したそうです。そろそろ次のブレードのための予算を組まなければいけない気がします。
12回目(91時間滑走後)
ここ最近は月1と決めて研磨に出すようにしていたんですが、ちょっと出来心で限界まで研磨しないでみることにしてみました。
あからさまな横滑りはなかったものの、80時間を過ぎた頃からスリーターンがイケてない状態に。ターンの瞬間にエッジが滑ってきれいにターンできなくなりました。
そのうちインスリーに失敗することが増えてきて、ターン前に身構えてしまうから余計にうまくいかなくて吹っ飛ぶという負のスパイラルに 笑
というわけで、90時間で研磨出しました。やっぱり私は月1研磨で正解なのかも。
13回目(60時間滑走後)
55時間を超えたあたりから「あれ?」という感じがしてきたというか、スリーターンが下手くそになりました。
普通に滑ってるだけならヌルヌルと気持ちいいんですけどね。スリーターンがうまくできなくなってきたら研磨の合図です(私の場合)
いつものショップに持っていったら研磨待ちがすごいたくさんあって、何時間かかるかわからない状態。なので、いつもとは違うショップで研磨。
滑り出してすぐにイの字ストップが普通にできるようになったのでだいぶマイルド仕上げ(と私たちは呼んでる)になっていたんだと思います。これはこれで好き。
スリーターンも普通にできるようになったし、研磨してよかった。
ブレード付け替え
2019年6月にフィギュアスケートを始めてちょうど1年半、2020年12月に初代コロネーションから2代目コロネーション(のレボリューション)に付け替えました。
まだまだ研ぎしろはあったのだけど、カーブが新品とはだいぶ変わってきてしまっているなというのが視覚的にわかったのと、研ぎしろギリギリまで頑張って使ってしまうと次の新品ブレードに付け替えたときの感覚のギャップが大きすぎて慣れるのに大変だろうなと考えて。早めに付け替えることにしました。
週末だけ練習していた期間が半年。週6で滑るようになってから約1年。
途中でコロナ対策でリンクが営業停止していた2ヶ月のブランクを挟んで、1年4ヶ月のおつきあいでした。短い期間だったけど、本当によく滑ったと思います。ちょっと感慨深い。
研磨のタイミングと頻度について
エッジの状態の好みは人それぞれですし、滑り方によってエッジの磨耗の仕方も違いますし、氷を押す力の掛け方によってエッジのかかりも違うので、これはもう人それぞれ自分で研磨のタイミングを調べていくしかないなと思っています。
研磨すれば当然ながらエッジは減ります。頻繁に研磨すれば、その分ブレードの寿命も短くなります。
でも、エッジの状態が良くない状態で練習しても成長スピードが遅くなってしまうかもしれないし、エッジの状態が悪いことが原因で伸び悩むなんてこともしたくない。
私の場合、研磨に持っていくタイミングが合わなくてズルズルに横滑りするようになっても研磨行けない、なんてことも起こってしまうので、早め早めに研磨に出して滑りやすい状態をキープしたいなと思います。
コロネーションくらいの価格帯なら、2年に1回買い替えてもそれほどお財布は痛くない。これはもう自分がうまくなるための投資だと割り切って、贅沢に研磨しようと思います。