バックの片足滑走の練習方法。自分がうまく滑れない原因を把握しよう。

2019/06にフィギュアスケートを始めて、半年が経過しました。サムサラです。

同じ教室に通っている大人スケーターもみんな手こずっている「バックの片足滑走」。ブレードにフラットに乗ってまっすぐ片足で滑る、ただこれだけのことが、ほんとうにハードル高いんです。

でも、フィギュアスケートってバックの片足滑走がほんとうに大切。プログラムの6割はバックで滑っているし、ジャンプもスピンも、ターンも、バックの片足滑走が必須です。

私たちのクラスはわりと早い時期からこの練習を始めました。でも、半年経った今でも、まだショートサイドをすい〜♪と全部滑りきれる人はほんのわずか。ほとんどの方が苦戦中。

私も例にもれず苦戦しておりました。

それでも、地味に練習を続けていくことでなんとなくつかめてきて、いまではロングサイドでもながーーーーーく滑れるようになってきました。

個人レッスンで何度も先生に見てもらい、私のクセを修正しながら私なりにいろいろ練習してきた結果、半年がかりでやっとまともに滑れるようになったので、その練習方法について書きます。

気持ちよく安定して体重を支えられる場所を探す「壁練」

フィギュアスケートを始めて2ヶ月目にグループレッスンを受けたとき(友人と2人でいまのコーチのレッスンを受けた)、ふたりともバックの片足滑走がまったくできず、一瞬で足が氷についてしまう状態でした。

私たちふたりから、そのことを先生に相談。

まず先生に言われたのは、片足が一瞬で氷についてしまうということは、体重の位置がまず良くないよってこと。両足で立っているときと片足で立っているときで、体重の位置は当然ながら変わります。両足で立っているときと同じ状態で片足を氷から離せば、離した足の方に倒れていきます。あたりまえですけど 笑

なので、スケーティングレッグの靴の上にヘソが来て、頭がくる。そういう状態じゃないと体重は支えられないわけです。

その練習方法が「壁練」(私たちが勝手に名付けました)

  1. フェンスにつかまり、片足で立って、バランスを取る。
  2. フリーレッグは軽くスケーティングレッグのくるぶし付近に。
  3. スケーティングレッグは膝と足首を軽く曲げて、ブレードの真ん中より少し前に荷重して、しっかり「乗る」
  4. その状態で、姿勢を崩さないように気をつけながら、両手でフェンスを押して後ろに滑っていく。
  5. 左右どちらかに曲がったりせず、すーっと後ろに長く滑っていけるようになるまでがんばる。

この練習、最初は本当に難しいです。「4」の両手で押す、が難しい。この時点で姿勢が崩れてしまったり、バランスが崩れてしまったりするのです。でも、両手で押す動作自体は何度も練習すればそのうちできます。

このときの姿勢ですが、まず前傾になるのはNG。正面から見ると靴とおへそと頭が縦に一直線、横から見ると、かかとと骨盤と肩(耳)が縦に一直線になっている必要があります。正しい姿勢で滑れないと、いつかどこかで頭打ちになって悩むことになります。なので、最初から美しく滑ることを意識しておいたほうが良いです。

左右のどちらかに曲がって滑ってしまうときは、フラットに乗れていません。インかアウトのどちらかに荷重してしまっています。

まっすぐ進むんだけど上半身が回っていってしまう人は、姿勢が正しくありません。骨盤のどちらかが上がっていたり、どちらかの肩が下がっていたり、状態が斜めになっているかもしれません。自分ではわからないので、先生やリンクメイトに見てもらったり、動画を撮ってもらって確認したほうがいいです。

私はこの練習方法をスケートを始めて2ヶ月目に教えてもらっていて、その後も少しずつ練習していたりしたのだけど、正直、この練習をもっと真剣にやっておけばよかったって今では思います。

両足滑走から片足にする方法

まず、両足で滑ります。

しっかり膝と足首を曲げて、足裏の土踏まずより少し前あたりの良い位置に体重を乗せて。体重の位置や自分のスケーティング姿勢が良い状態になって安定してから、そっと骨盤を片足滑走するスケーティングレッグ側に水平にスライドさせます。

そして、フリーレッグをそっと上げる。

まずは両足滑走を安定させるのがすごく大切だなと思いました。とにかく片足で滑れるようになりたいあまり、やたら焦ってフリーレッグをあげようとしてしまっていたんですけど、両足滑走からゆっくり段階を踏んで、いちいち確認しながらフリーレッグを上げていくようにしてみました。

片足滑走ができないのは、焦ってフリーレッグを上げようとしてバランスを崩しているのかもしれないなと、私は思いました。

上手な人なら、滑り出してすぐに片足になっても滑れます。でもそれは、体重を乗せる位置や身体のバランスが瞬時に対応できるスキルがあるから。

私のような初心者が、瞬時に対応できるわけなかったんですよ。

なので、ゆっくりと段階を踏んで片足を上げていく、そういう練習をしました。

そもそも片足で立てますか?

これ、盲点でした。

片足滑走するってことは、片足で自分の体重を支えて、しかもバランス良く自分の身体をキープできないといけない。

ところが、陸で片足滑走の姿勢を取るとふらつくんですよ。陸でもふらつくのに、氷の上でまっすぐでいられるわけがない。

これに気付いてから、家で片足立ちの練習を始めました。全身が写る鏡を見ながら、片足立ち。

滑るときと同じように、スケーティングレッグの膝を少し曲げて、フリーレッグはスケーティングレッグの足首付近にちゃんと着けて、片足立ちです。

正面から見て、アゴ、ヘソ、スケーティングレッグの踵が一直線になっているかを鏡でチェック。骨盤の高さが左右で違っていたら、同じ高さになるように修正します。フリーレッグ側の骨盤が上がりがちなので要チェックです。

横からも、耳、肩、骨盤、スケーティングレッグの踵が垂直一直線になっているか、鏡でチェック。

骨盤から上の背中が上が前に折れていたり背中が丸まっているなら、すっと上に伸ばしましょう。骨盤が前に寝過ぎて反り腰になっていたり、後ろに倒れて腰が丸まっていたりしないかもチェック。アゴが前に出てしまう人は猫背になっているか、背中から肩にかけて丸まっていて肩が前に出ています。これも修正しましょう。

美しい姿勢をキープしつつ、片足でひたすら立つ。

最初はグラグラします。肩に余計な力を入れたりしないで、重心をしっかりスケーティングレッグに乗せて、体幹でバランスを取りながら、長く片足立ちできるように、ひたすら練習しました。

ある程度できるようになったら、スケーティングレッグの膝の曲げ伸ばし。片足滑走でもやる、アレです。アレを陸でもやりました。

膝を曲げ伸ばしするときに体重がブレたり、足裏の体重の位置が変わらないように、足首もしっかり使いながら膝の曲げ伸ばし。

これがフラつかなくなってきたとき、氷の上での片足滑走もふらつきは少なくなってきました。

ブレードの位置は大丈夫?

ブレードの位置が身体に合っていなくて、それが原因で上手くフラットに乗れないこともあります。私がうまくいかない原因のひとつはコレでした。

陸でまっすぐ立ったときに外側や内側に足が倒れ込んでしまうような感覚があるなら、一度ショップのスタッフやついている先生に相談してみると良いと思います。

位置に問題がないなら問題がないと言われる方が安心ですしね。

まとめ

うまくいかないとき、ひたすら練習を数こなすのも大切ですが、なぜうまくいかないのか、原因を知ることがとても大切だと思います。

小さな子どもたちと違って、私たち大人は頭で考えて、原因と対策をしっかり理解したうえで練習に取り組むことができます。

原因がわからないときは個人レッスンで先生に見てもらうのが良いと思います。先生たちはそんな生徒をたくさん見てきているはずですし、解決してきています。

初心者だから、と個人レッスンに消極的な方もいますが、私は『初心者だからこそ』受けた方が良いと思ってます。私も、先生に何度も見てもらって、やっと安定して滑ることができるようになりましたし。。

というわけで、私が長い間悩み続けたバックの片足滑走、自分なりの練習や考えを書いてみました。

絶対に滑れるようになります。あきらめないで頑張りましょう!

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