大人のフィギュアスケート:毎日練習したいから、働き方を変えました。

2019年6月からフィギュアスケートを始めました、サムサラです。

大人スケーターの悩みの上位にランキングするであろう【練習時間の確保】の問題。

私も平日昼間はフルタイムで働いているので、週末と祝日か、たまに取る有休のときにしかリンクに行けませんでした。

大人スケーターは忙しい。

私は結婚してないひとり暮らしだから週末は全部自分の時間。だから所帯を持っている大人スケーターのみなさんよりは時間の確保が楽ちん。自分の都合でリンクに行く時間を確保できたし、好きなだけ練習できました。

でも、週末は大人スケーターでリンクは激コミ。レジャーの人たちもいるし、自分もまだ初心者で自由に滑れるわけでもないし、人にぶつからないように練習するのも大変なわけです。

自由に練習したいなー。平日はすいてるんだろうなー。毎日滑りたいなー。もっと早く仕事あがれたらいいのになー。1時間でもいいから毎日滑りたいなー。

そんなふうに考えながら、YouTubeのレッスン動画を見て悶々とする毎日。

そして、ふと思いました。

なんで毎日滑る生活は自分には無理だと思った?

なんで最初から『無理』と決めつけてしまった?

そう、やってみる前から『どうせ無理』と勝手に決めつけてしまってた。『毎日滑る』を叶えたいならそういうアクションを起こさないといけないのに、私はなにもしないで『どうせ無理』ってなってた。

ああ、なんてことだ。

バカだなあ私、って思い、すぐに行動を起こすことにしました。それが、スケートの練習を始めて1ヵ月と少し経ったころ。

スケート教室が始まる前からやる気だけはあった私、いざスケートの練習を始めたらその熱はどんどん高くなり、スケートの練習を始めて1ヵ月で、もう既に『毎日滑る』を実現したいと本気で思いました。そして、行動を起こしました。

毎日滑るにはどうしたらいいか、本気で考えた。

とはいえ、生活するためにもレッスン料のためにもお金は稼がないといけないわけで。『宝くじが当たればいいのに!』みたいなのは実現性がなさすぎで話にならないので、かなり真剣に考えました。

まず、生活費として最低限いくら必要なのかを算出。私はひとり暮らしだし住宅ローンがあるので、働かないという選択肢はない。

計算してて思ったのだけど、スケートの練習時間を確保するために働く時間を調整した結果、収入が減るってのもありえないなと。

だって、個人レッスン受けたいし。そのうち貸切練習にも出たいし。合宿(あれば)にも参加したいし、全国各地の大人スケーターの試合にも出たい。衣装代もかかるし、バレエのレッスンも行きたいし、国際試合にも出たい。

あれ?今よりも稼がないとダメじゃん?

というわけで、計算しているうちに

  • 練習時間の確保
  • 収入アップ

の両方を実現できないとダメなんじゃね?となりました。うん、普通に考えたらだいぶ無理ゲー。

最低限、今と同じ額の収入は確保したい。働く時間を短くしても今と同じ収入を確保するにはどうしたら良いのかを考えました。答えはすぐ出ました。

そして行動開始。

働く時間を短くしても収入が今と同じくらい確保できる方法、あわよくば収入アップする方法はひとつありました。

私はエンジニアです。フリーランスになってしまえばいいのです。

とはいえ、本当にそれで成り立つのかをとにかく調べました。フリーランスになった結果、収入アップしても忙しくなりすぎて練習時間が確保できないんじゃ意味がない。

1日6時間勤務で働けるのか、ちゃんと案件があるのかを調べました。もちろん、自分のフリーランスエンジニア市場での相場(案件単価)も。

そして、なんとかなりそうだなって確信できました。あわよくば収入アップの道もありそう。

ここまで確認できた時点で気持ちは固まりました。

  • 会社を辞めてフリーランスのエンジニアになる
  • 夕方からリンクに行きたいから10時〜17時の6時間勤務の案件を探す
  • 手元に入ってくる収入はサラリーマン時代と同等か、それ以上をキープする

この方針で行動開始。方針が固まればもう行動しない理由などないので、7月にはもう会社側に退職の意思を伝えました。

予想外の結末。

6月にフィギュアスケートを始めて、毎日練習したいがために7月には会社を辞めてフリーランスエンジニアになると決めた私。会社側に12月末退職の意思を伝えると、予想外の展開になりました。

会社としては私が辞めるとダメージが大きい。なんとしても退職を止めたい。

理由を聞かれて『毎日やりたいことがあるから、その時間を作るためにフリーランスに変わりたい』と伝えたところ、『どんな条件なら会社辞めなくて済むか教えて。』と。

というわけで、私は『10時〜17時の6時間勤務、手元に入ってくる収入は現状をキープ』を伝えました。お給料そのままで働く時間を25%オフしろなんて、まあ無理だろうねって思いながら。

ところが。

その条件で通りました。2020年1月から時短勤務が確定。お給料はそのままなので、実質的にお給料アップの状況。

勤務時間が希望通りで手元に入ってくる金額が同じなら、福利厚生的には会社員を続ける方が得。有休は本当に素敵。退職せず、そのまま同じ会社で働き続けています。

毎日滑れる幸せ。

毎日滑ってます。夜に会議や研修講師がなければ、本当に毎日滑ってます。

毎日滑れたらもっと上手くなれるのに!と漠然と思っていましたが、劇的に上手くなるわけではなく 笑

前に進んだり後退したりを毎日繰り返しながら、それでも週末しか練習できなかった頃よりかは早く、成長している実感があります。

私は何度も転職を経験しているから今回の『スケートのために会社辞める』の決断に抵抗はありませんでした。働き方を変えてもしっかり稼げる自信はあったし、なにより、一度しかない人生、やりたいことを我慢してまでやらなくちゃいけない仕事なんてないと思ってて。

やりたいこと=仕事である場合は問題ないとして、仕事のためにやりたいことを我慢したり諦めたりすることはしたくない。

仕事は大切だけど、そのためにやりたいことを諦めたら、私は絶対に後悔する。死ぬときに『もっとああすればよかった、こうすればよかった』なんて後悔はしたくない。子供のころにいろんなことを諦めてそれを後悔し続けている今、これからの人生は絶対にやりたいことをやろうと決めています。

行動してみたらあっさりと思い通りになりました。会社を辞めないで『お給料変わらず、勤務時間を2時間短くする』が実現可能なんて、たぶん誰も予想できなかったと思います。私も予想してなかった。

でも、行動したから、自分が予想してなかった最高の結果で『毎日滑りたい』を実現できた。行動してほんとに良かったなって思います。

思う存分練習して、どんどん上手くなりたい!