大人のフィギュアスケート、初心者向けスケート靴の選び方

2019年6月からフィギュアスケートを始めました、サムサラです。

このブログに「スケート靴 大人 初心者」というキーワードで訪問してくださる方が多く、情報が少なくて困っているんだろうなあということが容易に想像できたので、スケート靴の選び方について私のわかる範囲で記事にしてみます。

お願い事項
私はリスポートとEDEAの靴のことくらいしかわからないため、リスポートとEDEAの靴が購入できるショップのことしか書いていません。他のメーカーの靴を購入されたい方は、お店選びやサイズ選びの項を参考に、ググってお店を探してください。

また、最終的には自分自身のご判断で購入していただくことになりますゆえ、本ブログの記事はあくまでも参考にする程度によろしくです。いかなる責任も負いません。

初心者向けのスケート靴とブレードについて

初心者向けのスケート靴については、ある程度絞られてきます。が、本当にいまから始めるという方にはわからないもの。

なので、私の独断と偏見で、リスポートとEDEAの初心者向けおすすめ靴とおすすめブレードを紹介します!

知っておいてほしいこと

まず、絶対に知っておいてほしいのが、靴とブレードがあらかじめセットされているものを購入する方法と、靴とブレードをバラバラで購入し、自分の足の状態にあわせてセッティングする方法があるということ。

選手はバラバラに購入し、セッティングします。じゃあ私たち大人スケーターは?というと。やっぱりバラバラで購入してセッティングすることをおすすめします。

靴とブレードがセットされて販売されているものは安価ですが、足の状態にあわせてブレードの位置を変更することができない場合があります。また、長く続けるのであれば、ブレードは「コロネーションエース」がスピンやジャンプの練習もできますしおすすめです。

コロネーションエースは初心者向けブレードですが、バッジテストの5級くらいまで使用できます。大人スケーターなら、このブレードだけでずっと続けることだってできます。

というわけで、この記事では靴とブレードをバラバラに購入し、セッティングしてもらうことを前提に記述します。

ショップによって価格差がありますので、ここではアイススペースでの価格を紹介しています。靴とブレードを同時購入すると割引になるショップが多いと思いますので、購入する際は同時購入がおすすめです。

試着を必ずしましょう!

スケート靴は「痛くない程度にきゅうくつ」なのがジャストサイズなんだそうです。

ひとりひとり足のサイズも形も違います。どのスケート靴のどのサイズ、どの幅がぴったりなのか、履いてみないと本当にわかりません。

足の縦サイズや幅を計測して「これかな?」と思うサイズの靴を履いてみても、幅が大きすぎたりあちこちの骨があたったり、つま先があたってしまったりということが起こります。

紐をしっかりしばって、その場で立って足首を曲げたりしてみないと、かかとが合っているのか、幅は大丈夫なのか、つま先が当たって痛くないかなどを確認することもできません。

決して安いお買い物ではありませんので、絶対にためし履きをして、納得行くお買い物をしてくださいね。

初心者向けリスポートのスケート靴

RF3 Pro

イタリアのスケート靴メーカー、リスポート。宇野昌磨選手、紀平梨花選手、樋口新葉選手、本田真凜選手など、日本人トップ選手もたくさん愛用しています。

私のおすすめは「RF3 Pro」

ソールもアッパーも革で、オーブンフィッティング(温めて足に合わせて靴の形を変える)も可能です。ダブルジャンプまで対応できますので、これから始める学生スケーターで4年間しっかり頑張ろう!と思っている方にもおすすめです。

他のメーカーより少しお高めですが、トップ選手にも愛用者が多い「リスポートの靴」で練習できるというだけでもモチベーションが上がります。

アイススペースで 72,600円(税込)です(2024/04/26現在)

ROYAL PRO

トップ選手がよく履いているのが「ROYAL ELITE」という靴。昌磨くんも真凜ちゃんもROYALですね。

トップ選手が愛用するような3回転・4回転のジャンプに耐えられる硬さのある靴は、私たち初心者スケーターにはとてもじゃないけど硬すぎです。

でも「憧れの選手と同じデザインの靴が履きたい!」って方もきっといると思います。

そんな方には「ROYAL PRO」がおすすめです。
ELITEよりも硬度を下げた幅広いユーザ向けのモデルなので、初心者の人にも安心な硬さです。

もちろん、これから4年間しっかり頑張ろうという学生スケーターにも向いています。ダブルジャンプまで対応できます。

RF3との違いは素材。RF3のアッパーは本革ですが、ROYAL PROのアッパーはマイクロファイバーを使用。RF3よりも軽量なので、少しでも軽い靴をと考えている方にもおすすめです。

RF3同様、オーブンフィッティングで自分自身の足に合わせて成形可能です。靴底も、RF3と同じレザーソールです。

「一足目は別のにして、いつかこれを履きたい」とおっしゃる方いるんですが、大人スケーターのスケート靴は選手と違ってそうそう傷まないので、なかなか変え時がきません。一度別の靴を購入すると次の購入は何年も先になります。

なので、「いつかROYAL PROを履きたい」と思うなら、最初からROYAL PROを購入するのをおすすめします。

小杉スケートで92,400円(税込)です(2024/04/26現在)

初心者向けEDEAのスケート靴

Overture(オーバーチュア)

初心者向けEDEAは「オーバーチュア(Overture)」
https://ice.edeaskates.com/en/ice-skates/overture/

シングルアクセルまで対応可能です。
EDEAの靴は軽さが魅力。トップ選手にも愛用者が多く、信頼できるメーカーです。

そして、なにより魅力的なのがお値段。
アイススペースで、33,000円(税込)です(2019/12/27現在)

Chorus(コーラス)

ダブルジャンプまで頑張りたい方は、「コーラス(Chorus)」がおすすめです。
https://ice.edeaskates.com/en/ice-skates/chorus/

アイススペースで、46,200円(税込)です(2019/12/27現在)

初心者におすすめのブレード

初めてのフィギュアスケートには、John Wilsonのコロネーションエースが、ド定番。

スピンもジャンプもできますし、このブレードでバッジテスト5級(ジャンプで言うとダブルループ、フリップ、ルッツ)くらいまで対応できるんだそうです。大人スケーターならこのブレードでずっと滑ることもできます(もちろん、他のブレードに変える方もいますけどね)

アイススペースで、37,400円(税込)です(2024/04/26現在)

スケートショップで対面で買う場合

スケート靴は、ショップで対面で購入するのが一番です。

足の形はひとそれぞれ違いますし、メーカーによって履き心地もぜんぜん違いますし、履き心地の好みだってひとそれぞれ違います。

履いてみないとわからないのが「靴」
自分が思っている「サイズ」がけっこう違っていたりするのも「靴」

初めてのスケート靴購入であればなおさら、実際に履いてみてスタッフさんに質問しながら購入できるほうが安心です。

ショップで買う場合のお店選び

まず困るのが「どこで買うか」

スケート教室に通われている方は、信頼できる先生に聞いてみてください。個人レッスンに通われている方は、その先生に聞いてみてください。

これから始めるから聞く人がいない!そういう方は、以下のどちらかで考えると良いと思います。

  • 老舗有名ショップや大手ショップを見に行く
  • リンク併設・リンクに近いショップを見に行く

まずは「見に行く」のです。
その場ですぐに購入する必要はありませんので、見に行って、相談してみてください。

リスポートの靴をお店で買いたい

リスポートを取り扱っているショップは数多くありますが、私が特におすすめしたいのが「小杉スケート」

老舗のショップであることももちろんですが、トップ選手も頼りにしている研磨職人がいたりと、なにかと心強いショップです。大阪・東京・横浜にショップがたくさんあります。

小杉スケート:店舗案内
http://kosugi-skate.o.oo7.jp/tempo.html

EDEAの靴をお店で買いたい

EDEAの靴を買うなら、アイススペースです。
日本総代理店ですので在庫もしっかりありますし、ためし履きしたいけどサイズがなくてできない、ということもないでしょう。

アイススペース
https://www.icespace.co.jp/shoes.php

横浜本店と大阪営業所があります。
https://www.icespace.co.jp/shopinfo.php

リスポートやライデルの日本総代理店でもあるので、どのメーカーの靴を購入するのかを迷っている方も、アイススペースがおすすめです。実際に履き比べするなら、ひとつのショップで履き比べるのが楽です。一度こちらを履いて、もう一度こっちを履いて、やっぱりこっちを履いて・・・と何度も履いて確かめたくなるもの。その点で、EDEA/リスポート/ライデルが一度に試せるお店は貴重です。

アイススペースは予約必須ですので、かならず事前に電話をして予約をしてから訪問しましょう。

ショップで買うときに気をつけたいこと

ショップで対面で買うときに気をつけておきたいことを記載します。

予約が必要かどうかチェック!

お店によっては、靴選びには予約が必要な場合があります。

まずは、お目当てのショップのWEBサイトをチェックし、予約が必要かどうか確認してください。特になにも書いていない場合でも、一度電話で聞いてみたほうが安心です。「予約必須ではないけど予約してくれたほうがスムーズです」ということももちろんありますし、土日はとにかく混みます。

スタッフさんご指名の場合には100%お店に問い合わせしておきましょう。遠方からわざわざでかけて、お目当てのスタッフさんがお休みだとへこみます。

ソックスをお忘れなく!

ショップで対面で買うとき、かならずためし履きをします。ですので、スケート靴を履くときの靴下を持っていく必要があります。

この「スケート靴を履くときの靴下」ですが、日常的にはいている普通の綿ソックスでも別にいいのですが、おすすめはバレエソックスです。バレエソックスはお店でも購入できますが、念のため予約・問い合わせのときに購入できるかを確認しておきましょう。1足1000円弱です。

時間には余裕を持って!

サイズ合わせ自体に時間がかかることも考えられますし、自分が迷って時間がかかることもありえますし、前の方が押して、自分のサイズ合わせ自体が遅くなる場合もあります。

また、気に入ってそのまま購入する場合、リスポートだと「オーブンフィッティング」と言って、靴を温めて自分の足の形にあわせる作業が発生します。その場合は、長くて1時間くらいかかります。

ですので、靴を買いに行くときは後ろに予定を入れず、時間がかかっても大丈夫な状態でショップに向かいましょう。また、オーブンフィッティングの最中など、意外に暇です 笑 本などの暇つぶしグッズや飲み物(夏場は特に)などもお忘れなく。

通販で買う場合

近くにショップがない、ショップが有る場所まで行く機会がなかなかないなど、どうしても通販でしか購入できない方もいると思います。私はショップでの対面販売で購入しましたが、通販で買うときにはこれを気をつけたほうが良いんじゃないかなって思った部分について、記載していきます。

通販で買う場合のお店選び

事前にチェックしておきたいこと

通販で購入するときに気をつけたいのが、まずは、そのお店自体が信頼できるお店なのかどうか、ということ。いわゆる老舗と呼ばれるショップや、日本総代理店になっているようなショップであれば安心です。

スケートショップは個人経営の小さなところや、一店舗だけで営業しているところも少なくありません。もちろんそういったお店でも信頼できるお店はたくさんありますが、「通販に慣れているか」という点で、大手のショップは安心できます。

通販の実績が長いショップ、通販で有名なショップは、それだけのノウハウを持っています。購入者側が初心者な分、ショップの経験に頼れるのは心強いと思うのです。なので、いつから通販をやっているのか、販売実績が多いか少ないかなどはチェックしておきましょう。

ためし履きができる場合があります

初めてのスケート靴購入で心配なのは「サイズ」と「履き心地」じゃないでしょうか。サイズは足型を送ったりしてお店が最適なものを選んでくれるとは思いますが、履き心地に関しては実際にはいてみないとなんとも言えません。

お店で買うときと同じようにためし履きできればな・・と思う方は、通販でもためし履きが可能かどうかを確認してみてください。

  1. ブレード取り付け前の靴をためし履き(送料は購入者負担の場合が多い)
  2. お店に靴を返送(送料は購入者負担の場合が多い)
  3. 購入の場合はブレード取り付け(送料はお店負担してくれるところもある)

こんな感じで、ためし履きしてからブレードを取り付けて正式に購入、というステップを踏めるお店もあります。

小杉スケートは、ブレードを取り付ける前の靴の状態でためし履きが可能です。ルールは以下の記事を参照。
http://kosugi-skate.o.oo7.jp/faq.html#fskate7

ほかにも同様の取り組みをしているショップがあるかもしれません。直接ショップに問い合わせしてみてください。

リスポートの靴を通販で買う場合のお店選び

リスポートの靴を買う場合は、小杉スケートがおすすめです。老舗のショップですし、足型のとり方も丁寧に説明されているのでサイズ合わせも安心です。

小杉スケート:足型のとり方のページ
http://kosugi-skate.o.oo7.jp/ashigata.html

ブレード取り付け前の靴を先に送ってもらい、ためし履きしてから購入するかどうかを決められるのも嬉しいところ。実際に履いてみることができる安心感は大きいです。

ためし履きについては以下の記事を参照。
http://kosugi-skate.o.oo7.jp/faq.html#fskate7

EDEAの靴を通販で買う場合のお店選び

アイススペースはEDEAの日本総代理店です。
ですので、EDEAを買うと決めている方については、アイススペースからの購入が一番安心かと思います。

アイススペース
https://www.icespace.co.jp/shoes.php

EDEAだけでなく、リスポートやライデルの日本総代理店でもあります。ですので、EDEAにしようかリスポートにしようか、と悩んでいるかたも、アイススペースに相談するのが良いかもしれません。

海外のショップからネット通販で買う場合について

海外のショップで購入する魅力は、ずばり「値段」

日本で買うより1万円以上安い場合もあったりしますので、海外ショップからの購入を検討している方もいるかもしれません。

この場合気をつけたいのが以下の4点。

送料がけっこうかかります。
当たり前ですが、海外からの発送ですので、送料がけっこうかかります。数千円単位の送料がかかる場合もあります。「安い!」と思って飛びつくと、送料がかなりついてしまった・・・ということになりかねないので注意。

サイズ選びの相談に乗ってもらえないと思ってください
日本人が経営されているショップも多いですが、基本的には細かい相談はあまりできないと思ったほうが良いです。「一度送ってためし履きしてみてから考える」は、送料の関係上まず無理です。

受け取りまでに日数がかかる場合があります
ショップによっては、ネットショップに出している商品を在庫しているわけではなく、注文が入ってから取り寄せるショップも多いです。そのため、受け取るまでに数週間、長いと1ヶ月以上かかることもあります。

返品交換はできないと思ったほうが良い
これも送料の関係で、なんですが、返品交換はできないと思ったほうが良いです。ですので、既になんらかの靴やブレードを持っていて、その靴とブレードを買い直す場合ならともかく、初めての購入で海外サイトでの通販購入はハードルが高すぎると思います。

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海外のショップの値段はすごく魅力的ですし、日本で販売していないブレードが購入できる魅力もあります。ですが、初めてのスケート靴購入の場合は海外のショップは避けたほうが良いというのが私の考えです。

「どうしてもコロネーションエースのレボリューションがほしい!(日本では買えない)」など、すごく明確な理由がある場合は、サイズなどはショップにメールで相談して、安心できる状態で購入してくださいね。

靴のメーカーとサイズがわかっていればブレードのサイズはお店側で調べてくれたりしますので、靴本体を日本で購入し、ブレードだけ海外サイトから購入するというのもアリだと思います。取り付けは日本のショップでしてもらえます(有料です)

通販で買う場合のサイズあわせについて

通販で買うときの一番の懸念事項はサイズ。

購入する前にかならずサイトをチェックし、指定の計測をして情報を送ってください。サイトに明記されていない場合は、ショップに問い合わせをして計測するようにしてください。

リスポートの靴を通販で買う場合のサイズ合わせ

リスポートの靴を買うのに小杉スケートをおすすめしているのは、足型のとり方の指定がすごく細かいから。足型のとり方のページを参考に計測し、ショップにその計測結果を送ってサイズを決めてもらいましょう。

小杉スケート:足型のとり方のページ
http://kosugi-skate.o.oo7.jp/ashigata.html

また、小杉スケートではためし履きもできるので、以下のページも確認してみてください。
http://kosugi-skate.o.oo7.jp/faq.html#fskate7

EDEAの靴を通販で買う場合のサイズ合わせ

アイススペースには足型のとり方やサイズの計測の仕方などの情報がありません。ですので、事前に問い合わせをしてみてください。

海外のショップからネット通販で買う場合のサイズ合わせ

日本人が経営しているショップの場合は、日本語でサイズ合わせについて相談できるかもしれません。一度メールで問い合わせを出してみてください。


以上、私が思う「初心者大人スケーター向け」の靴の選び方記事を終わります。

フィギュアスケートは、始めてみるとどんどんハマっていく不思議なスポーツです。やればやるほど「もっと上手になりたい!」となりますし、時間を忘れて熱中できることが見つかって本当に良かったなと思っています。

少しでも「やってみたいな」という方の助けになればと、この記事をまとめました。ぜひスケート生活を楽しんでくださいね。

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