フィギュアスケートを始めてもうすぐ2ヶ月になります。サムサラです。
フィギュアスケートを始めてみたら、思ってもみなかったことが起こりました。
前々から『やらなくちゃな〜』と思いながらできていなかったこと、『やりたいな〜』と思っていたけどぜんぜんできていなかったことに取り組めるようになったのです。
大人は忙しいです。
サラリーマンしながら家のこともやって、さらになにかをやるってだいぶハード。しっかりと自分を律してタイムマネジメントやらモチベーション管理やらしないといけません。
うまくいかないときのしわ寄せは、なぜか『やりたいこと』にくるんですよね。サラリーマン仕事や家事や家族のことは『やらなければならないこと』だから、時間が足りなくなったり疲れちゃったりしたときには、私たちは安易に『やりたいこと』を諦めてしまう。
私もそんな感じでした。
私が「やりたい」と思いながらもできなかったこと。
たくさんあります。
ものすごくたくさんあります。
- 柔軟とリラクゼーションのためにヨガをやりたい。
- 体力つけたいし体重も落としたいから走ったりしたほうがいいのかな?
- 体脂肪率が増えてしまったから筋トレせねば。
- この1年で7キロ増えたってどういうこと?食事の改善と筋トレと運動を・・。
- 体重関係なく、年齢のせいなのか体型が崩れてきたから筋トレせねば。
- 開脚は憧れ。柔軟せねば。
- 肩こり、背中の痛みはどうしたらいいの?ストレッチ?セルフケアせねば。
- 足のむくみがひどい。運動不足?マッサージを自分でしたりで改善する?やってみないと。
- ダンスやってみたい。身体表現やってみたい。でもダンスレッスンとかめんどくさいなー。
みたいなかんじ。
でもぜんぜんできませんでした。
緊急性がないんですよ。
いや、人によっては「1年で7キロ太った」とか「おばさん体型になってしまった」とかはものすごく緊急性のあることだと思うんですが、私にとってはそれほど緊急性が高くないというか。
「やばい」と思いながら、なんとなく忙しい毎日に流されて、手を付けられないでいました。やろうと思っても、1回やってそのまま放置になったりとか。
後々の自分にとって大切なことだという自覚はありました。『7つの習慣』で言うところの、『緊急ではないけど重要』な第二領域にあたるものなんです、私にとっては。
でも、毎日の忙しさに流されて、『緊急だけど重要ではない』ことに日々を浪費してしまっていました。そして『緊急ではないし重要でもない』ことに時間を浪費して、『緊急ではないけど重要なこと』を放置してしまっていたのです。
フィギュアスケートで人生が変わりました。
いやほんとに。
すべてが変わりました。
まず、フィギュアスケートの練習に行く時間を捻出する必要があるので、週末の過ごし方がガラっと変わりました。
週末の午前中はわりとダラダラ無駄な時間を過ごしていることが多かったのですが、お部屋の掃除、お洗濯、図書館に行って返却&貸出、美容院も病院も歯医者もお稽古(声楽)も全部午前中に!
午前中をこんなに有効に使えるようになったのは、ひょっとしたら社会人になって初めてかもしれません。ITエンジニアあるあるすぎるんですが、とにかく週末の午前中の使い方がヘタクソなんです、私。
そして、「ダブルジャンプ跳びたい」という目標のために本気のダイエット開始。いままで社会人になってからも劇的に太ったことなんかなかった私ですが、現場が変わってからの直近1年で7キロ増加。まずはこれをどうにかした上で、さらに3キロ落としたい。
ダイエット開始時点で57キロ、もとに戻して50キロ、目標は3キロ減の47キロと決めました(身長は161センチです)体脂肪率は3年前の14%に戻すのが目標(スポーツ未経験なのになぜか体脂肪率は低い)
そうと決まれば、食べるモノにも気を使うし、筋トレとプロテインで基礎代謝のアップを図ろうとするし、毎日体組成計にも乗るし、階段だって喜んで使います。おやつは劇的に減ったし、おやつのチョイスも変わりました。飲み物はお水orお茶。大好きなオレンジジュースもチャイも、特別な日の特別な飲み物に変わりました。体力を落としたくないし筋肉つけたいので、極端な食事制限はしません。炭水化物も摂ります。
ダイエットを始めて2ヶ月で4キロ落ちました。その後、体重の変化は2ヶ月停滞していますが、体脂肪率がじわじわ落ちてきています。いま22%。3年前の14%まではまだまだ遠いけど、でもこの調子ならイケる!
そして、「グッとくる演技のできるスケーター」になりたい私は、柔軟も開始。身体表現の幅を広げるためには、まず関節の可動域を広げなければ。ストレッチ用のゴムバンドも、ドアに引っ掛けて上から垂らした紐に足をひっかけてやる柔軟用のバンドも買いました。↓こんなやつ。
YouTubeで柔軟関係の動画を探し、せっせとストレッチに精を出し。お尻の筋肉が硬いせいで開脚ができないと気づいてしまったので、ストレッチ用のテニスボールくらいのボール(トリガーポイントのを買いました)で毎日お尻の筋膜リリース。18歳のぎっくり腰デビュー以来ずっと調子が悪かった腰が、お尻の筋肉がほぐれてきたおかげでものすごく調子が良くなる始末。ストレッチ用のボールで鎖骨の下、肩の付け根あたりをぐりぐりやって胸筋の筋膜リリースをやりつつリンパの流れも改善。
背中を柔らかくしないとレイバックができないので、グリッドローラー(トリガーポイントのを買いました)で筋膜リリース。オマケで肩甲骨付近がほぐれて、首肩背中の痛みも解消。グリッドローラーは内股(鼠径部)にも使っているので、リンパの流れもよくなってきたのかむくみも多少よくなり。
両足スネークの練習をやりだして実感した筋肉の衰えをなんとかするために、スクワットやらプッシュアップやら、とにかく筋トレ。全体的に筋トレ。いままで1日やったら半年くらいやる気が出なかった私が!続いてます!嘘みたいに!(筋トレは中1日あけてやってます)
あれ、私がやりたいと思ってたこと、けっこうできてる。
あんなに走るの嫌いだったのに、4分の演技がしたいがために走ろうとしてるよ?わたし?大丈夫?いきなり走って疲労骨折になったりしない?
※社会人1年目にいきなり走って疲労骨折しました
「スイッチ」を見つけると、芋づる式でうまくいく。
ちょうどスケートを始めた頃、読んでいた本があります。
習慣を変える影響って大きいんだよ。
その習慣を変えるのってすごく難しいよね。
「こうするといいよ」ってわかっていても、なかなか習慣として身につかないし、続けられない。でも、コツがあるんだよ。それは「スイッチ」を見つけることだよ。そこから芋づる式に全部うまくいくよ。
みたいなことが書いてあった本でした。
まさにそのとおりでした。
私の場合、「スイッチ」がフィギュアスケートだったわけです。
なにもかも3日坊主にすらなれない1日坊主だった私が、「フィギュアスケート」というスイッチに関連するものは全部普通に行動にうつして継続することができている。
そもそもの目標設定が間違っていたんだと思うんですよ。やりたいと思うこと、やらなくちゃと思っていたことの動機や目標が間違っていた。
「体型が崩れてきたから筋トレしなくちゃ」より「フィギュアスケートで美しく演技するためにはスタイルは重要でしょ!!」のほうが動機としては強いわけですよ。
「ダブルジャンプ跳びたいから脚力つけねば!」「ダブルジャンプ跳ぶためにには体重だって軽いほうが良いよね!」「鬼ステップ踏みたいから体幹鍛えなくちゃ!」「ビールマンスピンは興味ないけど、昌磨先生と同じようにブレード掴んでスピンやりたいから柔軟しないと!」「イーグルからの~アクセル!がやりたいから股関節柔らかくしないと!」「なんならクリムキンイーグルやりたい!!柔軟!柔軟しないと!!」
という感じなわけです。
すいませんうるさくて。
というわけで、「緊急ではないけど重要」に全部着手できました。いや、いまでは「緊急かつ重要」にステータス変更しちゃってる感がありますが。
結果OK。
みなさんも、「スイッチ」探してみてください。やりたくてもやれないこと、なかなか続かない習慣があるのであれば、その「目的」「動機づけ」が間違ってないか見直して、「スイッチ」がないか探してみてください。
あんがいサクッとうまくいくかも。